乳酸菌の種類と効果

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乳酸菌の定義とは

乳酸菌には、形状・働き・運動性など様々な定義があります。
乳酸菌という呼び方は分類学上の学名ではなく、ある一定の規格を満たした菌の総称のようなものです。
ですから乳酸菌の中にも、たくさんの種類があるのです。

○乳酸の生成
乳酸菌を定義していく上で最も注目すべき点が、乳酸の生成についてです。
当然ですが、乳酸を生成することがまず第一条件になります。
さらにその中でブドウ糖を消費して乳酸を生成すること、そして消費したブドウ糖の5割以上の割合で、代謝物が乳酸になることが必要になります。
生成量がわずかでも良いという定義になると、乳酸を作る菌は多く存在しすぎます。
そのため乳酸菌として定義するには、乳酸の生成率が高いことが必要です。

○内生胞子
内生胞子とは、細胞の内側に作られる胞子のことです。
乳酸菌はこの内生胞子を持たないと定義されています。

○形状
乳酸菌の形状は、球形か棒・円筒形に別れます。
球形の乳酸菌をラクトコッカス、棒・円筒形の乳酸菌をラクトバチルスといいます。

○カタラーゼ陰性
カタラーゼは酵素であり、ヘムタンパク質の一種です。
ヘムタンパク質はヘムとタンパク質が結合したもので、有名なものではヘモグロビンが挙げられます。
カタラーゼは、過酸化水素水を「水」と「水素」に分解する反応を示します。
呼吸によって酸素を得て、そこからエネルギーを作る生物が有する酵素。
それがカタラーゼであり、人間以外の動物や植物・微生物からも見つかっています。
乳酸菌は通性嫌気性であり、酸素(大気)があっても生存できます。
しかしエネルギーを得るのに酸素を必要としないので、カタラーゼは有していません。
カタラーゼを持っていないのでカタラーゼ「陰性」となります。

○運動性
運動性とは、生物が自らの力で動くことが出来るかということです。
動ければ運動性があり、動けないのであれば運動性は認められません。
乳酸菌はごく一部を除いて、運動性はないとされています。

○グラム陽性
細菌を分類する際に、グラム染色という方法を用いることがあります。
塩基性の紫色色素液を利用して細菌を染め、青から紫系統の色に染まればグラム陽性菌。
ピンクから赤系統の色に染まればグラム陰性菌となります。
この色の違いは細胞壁の構造上の差から生まれるものとされています。
グラム陽性は脂肪が少量であり、ペプチドグリカンという層が厚い細胞壁を持ちます。
乳酸菌は青く色づくグラム陽性菌とされています。

○生息場所
大気があっても生きていられるので、自然界に広く分布しています。
また人を含めた動物の腸内、発酵食品、乳製品などにも生息しています。

○安全性
乳酸菌は広く安全性が認められており、乳酸菌を生成することで人の体に良い影響を与える細菌とされています。
腸内にいる乳酸菌であれば、同じく腸内に住み、腸内の善玉菌の9割以上を占めるビフィズス菌の働きを補助することで、腸内環境の改善に役立ちます。

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